株式投資というのは私の年齢ぐらいだとギャンブルに近い、それもパチンコや競馬よりも巨額の損失を抱える可能性がある恐ろしい投機行為だというイメージがあるのでは無いかと思います。(時代遅れですか?)しかしながら実態はどうかというと非常に面白いもので、ギャンブルにもなれば会社の様に物を仕入れて売るという堅実な経済活動にもなりうるのです。
例えば八百屋が商売をする時にはどうでしょうか。野菜を仕入れてきてそれより高い値段をつけて売りますね。その差額が利益になります。利益の源は顧客価値で、そこには無い野菜を遠くから持ってきたこと、数が少ない野菜を売っていること等が顧客価値になります。利益を増やすには売値を高くするか、仕入れ値を安くするかですが、最初に安く仕入れることができれば少しでも利益を増やせることは疑いの無い事実です。
では株式を買うときはどうでしょうか。株式市場を知り尽くして利益を出している方は除いて、大概の方々(特に初心者の方々)は人気が無く値段の下がっている株は買いません。人気が出て値段が上がっている株を買いますね。それで値段が上がり切ったところで買ってしまい損失を出すか、あがっても少ししかあがらないので利益が出ないといった事になります。でも、冷静に考えれば株式も野菜と同じなんです。
株式を買うのは利益を得たいからで、買値より高く売れれば良いわけです。ということはできるだけ安く仕入れてそこに顧客価値を載せてできるだけ高く売るという、八百屋と同じ行動を取れば良いわけです。ここで言う顧客価値というのが株式の場合は人気なんですね。つまり株式投資は企業が物を仕入れて売るという経済活動となんら変わら無いのです。
八百屋さんは野菜の売値を予想してそれより安く仕入れる目を持っている。株式投資をする人も、株式の売値を予想してそれより安く仕入れる目を持てば怖いことは何もありませんし、ギャンブルでもありません。
では、売値より安く仕入れる目とはどういったものでしょうか。それはまた次の機会に。